シーシャのドリンク系フレーバー:炭酸・お茶・コーヒー・カクテル
最終更新 2026.08.21 ・ KEMURI NOTE 編集部
この記事は書き直し中です。
ドリンク系は、名前から味の見当をつけやすい系統です。コーラ、紅茶、カプチーノ、モヒート — どれも実際に飲んだことのある味なので、フルーツ系のように「果物そのものではなくジュース寄り」と読み替える手間がありません。もとから飲み物だからです。ただし、飲み物がそのまま来るわけでもありません。何が来て何が来ないのかには、はっきりした線があります。
ただし、同じ飲み物の名前でもフレーバーによって別物になります。たとえばコーラは、ライムを効かせたものやスパイスを効かせたクラフトコーラ系など、何を重ねているかで印象が変わります。名前で決めたあと、そこに何が足されているかを1段掘るのがこのカテゴリの選び方です。
KEMURI NOTE には現在、ドリンク系のフレーバーが80ブランド・499フレーバー登録されています。この記事ではまず何が煙に移るのかを押さえたうえで、4つのグループに分けて定番を見ていきます。
飲み物から移せるのは「香り」だけ
先に線を1本だけ引いておきます。ドリンク系のフレーバーがやっているのは、飲み物の香りを煙に移すことです。裏を返すと、香りではない部分は移せません。炭酸のシュワシュワ、紅茶の渋み、氷の冷たさ、口に残るとろみ。飲み物の印象を作っているこれらは香りではないので、名前が同じでも入ってきません。「見当はつくのに、そのままではない」の中身はここです。
炭酸は、香りでも泡でもない
いちばん分かりやすいのが炭酸です。あのシュワシュワは、実は泡が弾ける感触ではありません。水に溶けた二酸化炭素が口の中で酸に変わり、その酸を、酸っぱさを受け取る側と痛みを受け取る側が拾う。これが炭酸感の正体です。
どちらも実験で確かめられています。人の舌で、二酸化炭素を酸に変える働きを薬で止めると、刺激は弱くなりました。逆に、高い気圧をかけて泡そのものが出ないようにしても、刺激の強さはほとんど変わりませんでした(泡は、あれば刺激を強める方向には働きます)。炭酸のあの感じは、泡を見て感じているのではなく、口の中で酸が生まれることそのものだ、ということです。
つまりコーラ系のフレーバーは、炭酸が抜けたコーラの香りから始まっています。「思ったより炭酸っぽくない」と感じても、それはハズレを引いたわけでも、作りが悪いわけでもありません。そこは最初から入っていない部分です。
ひとつだけ例外があるのが冷たさです。こちらは香りとは別の道で乗せられます。冷たさを感じるセンサーを、香りを足さずに直接開ける冷感剤があるからで、アイス系がやっているのがこれです。仕組みはミント系の記事にまとめています。
では「コーラの香り」とは何なのか
炭酸を外すと、コーラに残るのは香りの調合です。現代のコーラの香りづけは、柑橘の皮からとった油(レモン・ライム・オレンジ)に、シナモンやナツメグのスパイス、それにバニラを重ねたもの。実際に市販のコーラの匂い物質を分析した研究では、どのブランドでもいちばん強く出ていたのはオイゲノール(クローブのような香り)とクマリン(干し草のような甘い香り)で、ほかに燻したような香り・花のような香り・ミントのような香りの成分が挙がっています。
コーラはもともと、柑橘とスパイスの調合だということです。この記事の後半でフレーバーごとの差が出てくるのは、そのどこを強く取り出すかが分かれるからで、ライム寄りにもスパイス寄りにもなるのは元の構造どおりの話です。クラフトコーラ系が成立するのも同じ理由になります。
お茶の渋みは、味ではなく手ざわり
同じ線引きはお茶系にも効きます。紅茶らしさの一部である渋みは、実は味覚ではなく口の中の手ざわりです。お茶のタンニンが唾液のタンパク質と結びついて口の中の滑りが落ち、その増えた摩擦を触覚のセンサーが拾っている。だからこれも香りとしては移せません。紅茶系のフレーバーで来るのは香りのほうで、言ってみれば渋みのない紅茶です。
逆に言うと、看板になっているのが香りそのものの飲み物は、移せる側に丸ごと入っています。アールグレイのベルガモットも、ジャスミンティーの花の香りも、もともと香りだからです。頼む前に「この飲み物の何が好きなのか」を香り・酸味・炭酸・のどごしに分けておくと、当たりはずれの予想が立てられます。
なお、MIXで飲み物を組み立てるときに「炭酸感」を担当させるのも、炭酸そのものではなくソーダ系の香りです。狙った味を組み立てる考え方は再現MIXの記事にまとめています。
ドリンク系は4グループに分かれる
① 炭酸・ソーダ系
コーラ、レモネード、ジンジャーエール、ルートビアなど。上で見たとおりシュワっとする部分は入らず、炭酸飲料の「香り」だけを再現したものです。甘さの出し方がフレーバーごとに大きく分かれるので、名前だけで決めると振れ幅が出ます。
② お茶系
紅茶・アールグレイ・緑茶・ジャスミンティー・ミルクティーなど。香りの方向がフローラル系やスパイス系と地続きなので、MIXの相手を選ばないグループです。紅茶にフルーツを乗せるだけで既製品と同じ型になるのも、この系統の使いやすさです。
③ コーヒー・乳飲料系
コーヒー、カプチーノ、ラッシー、ヨーグルトなど。コーヒー系は苦みが主役で、甘い系のつもりで頼むと印象が変わります。甘さが欲しいときはミルク系を足すのが定番の組み立てです。
④ カクテル・お酒系
モヒート、ワイン、ウイスキー、ビールなど。名前にお酒が付いていてもアルコールが入っているわけではなく、その飲み物の香りを再現したものです。とくにモヒートは「ミント+ライム」があらかじめ組まれた完成品として使えるので、自分でMIXを組まなくても爽やか系が一発で決まります。
グループ別の定番フレーバー
挙げているのは、国内の販売店やレビューブログで評価が重なって挙がる定番で、いずれも KEMURI NOTE のカタログに登録されています。名前をタップすると各フレーバーのページでレビューが見られます。
コーラは「何を足しているか」で分かれる
コーラ系は、コーラそのものに寄せたフレーバーと、ライムやスパイスを重ねたフレーバーに分かれます。何が足されているかで味の方向が決まります。
ライムの青さとコーラを重ねた1本。国内では「ライムコーラ」の名前で売られていて、販売店のおすすめ記事でも繰り返し名前が挙がります。清涼感が強く、コーラらしさがはっきり立つタイプ。柑橘のキレがあるぶん、ミントやフルーツと重ねる使い方もよく紹介されます。
ジンジャーやカルダモンのようなスパイスを効かせた、クラフトコーラ寄りの1本。コーラの甘い香りに清涼感が乗ります。ライムやレモン、ミントと合わせる組み立てが定番として紹介されます。
お茶系
紅茶・緑茶・ミルクティーと幅があり、フローラル系やスパイス系ともつながる位置にあります。
ベルガモットの華やかな香りと、紅茶の風味の再現度で複数の媒体が定番に挙げる1本。afzal はインドのメーカーで、味の再現度と熱の入りにくさから日本でも定番として扱われるブランドです。フルーツやフローラル系と重ねる使い方も紹介されています。
茶葉の香りに、ミルクと砂糖のまろやかな甘さが乗るミルクティー。本場の香港式ミルクティーのような練乳の強い甘さまでは出ず、優しい甘さとコクにとどまると紹介されることもあります。火力を上げすぎると苦味や喉への刺激が出やすいので、弱火から始めるのが無難です。
コーヒー系
甘い乳飲料としてではなく、コーヒーの苦みを楽しむ系統です。
甘さは控えめで、コーヒーのビターさが前に出るタイプ。複数のレビューが「コーヒーキャンディのような香り」と表現しています。ミルク系を足して甘さを補う組み立てがよく紹介されます。
モヒートなどのカクテル系は、味の評価が載っている媒体が1つずつしか見つからず、定番と言い切れるところまで確認が取れませんでした。この系統はフレーバー一覧から実際のレビューを見て選ぶのが早いです。
MIXでは「飲み物の型」をなぞれる
ドリンク系がおもしろいのは、完成形が誰の頭にもあるところです。目指す味が最初から共有されているので、MIXの設計が立てやすくなります。レシピ集に繰り返し出てくるのも、実在する飲み物をなぞる形の組み合わせです。
コーラ × バニラ
コーラフロート。乳・クリーム系を足して飲み物に厚みを出す、いちばん分かりやすい型です。
紅茶 × レモン / 桃
レモンティー、ピーチティー。お茶系はフルーツを乗せるだけで既製品の型になります。
アールグレイ × カルダモン × シナモン
チャイ風。スパイス系と組むとお茶の系統がそのまま別の飲み物になります。
足す側の選び方はスイーツ系フレーバーの記事とフルーツ系フレーバーの記事にまとめています。
葉の種類でも印象が変わる
ドリンク系の登録フレーバーの内訳はブロンドリーフが248フレーバー、ダークリーフが175フレーバー、シガーリーフが40フレーバー、ノンニコチンが36フレーバーです。飲み物という軽い印象に反して、ダークリーフのフレーバーもこれだけ登録されています。同じコーラでも葉が変われば吸いごたえは別物になるので、軽さを求めるならブロンドリーフのフレーバーから選ぶのが確実です。
葉の種類ごとの違いはリーフタイプ比較にまとめています。
次の一歩
この記事は役に立ちましたか?
KEMURI NOTE は20歳以上の方を対象としたサービスです。喫煙は健康に影響します。掲載している味の傾向は利用者のレビューとAIによる推定値をもとにした目安で、感じ方には個人差があります。
