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読みもの›シーシャのフローラル系とウッド系:香りで選ぶ2つの系統

シーシャのフローラル系とウッド系:香りで選ぶ2つの系統

最終更新 2026.08.22 ・ KEMURI NOTE 編集部

この記事は書き直し中です。

フローラル系とウッド系は、「味」より「香り」で選ぶ系統です。甘いか酸っぱいかではなく、部屋にどんな香りを立てたいかで決める感覚に近く、フルーツやスイーツとは選び方そのものが変わります。フレーバー数が少ないので、この記事では2つまとめて扱います。

KEMURI NOTE の登録数はフローラル系が48ブランド・114フレーバー、ウッド系が25ブランド・31フレーバー。フルーツ系と比べるとかなり小さな棚で、お店のメニューでも常備されているとは限らない系統です。

フローラル系はローズが軸

フローラル系の軸になっているのはローズです。ジャスミン、ラベンダーがそれに続き、フローラル系を扱うブランドの多くがローズを1本は持っています。つまりローズがこの系統の共通言語で、まずローズを吸うと、他の花の位置が分かるという構造になっています。

  • Al Fakher / ローズ

    フローラル系の基準としてまず名前が挙がる1本。はっきりした強いバラの香りで、ケミカルっぽさが少なく自然な花束に近いと評されます。煙にも厚みがあるので、香りだけが浮くことになりにくいフレーバーです。

  • DOZAJ / ジャスミン

    クセのない、ジャスミンティーのような華やかな香りが特徴。香りが強すぎないので、フローラル系の入口として扱いやすい1本です。柑橘やほかの花系と合わせる使い方が定番で、ミックスの相手を選びません。

  • Trifecta / ナワール

    ローズ・ジャスミン・ラベンダーをあらかじめブレンドしたフレーバー。花束の香りをそのまま吸うような華やかさで、自分で複数の花を組む手間なくフローラル系の完成形が出せます。お菓子系と重ねる使い方も定番です。

このほか、桜・金木犀・カモミール・ムスクといったフレーバーもカタログにあります。ただし味の評価が載っている情報源が1つずつしか見つからなかったため、ここでは名前を挙げていません。気になる場合はフレーバー一覧から実際のレビューを見てください。

ローズは、量と存在感が比例しない

そのローズについて、知っておくと扱いが変わる性質が2つあります。どちらもフローラル系全体の使い方に効いてきます。

「石鹸っぽい」は的外れではない

ローズを吸って「石鹸っぽい」と言う人は多いはずです。これは鼻が鈍いのでも、フレーバーが安っぽいのでもありません。単に順番の問題です。

ローズオイルの主成分のひとつシトロネロールは、香料の世界で「石鹸のようなローズ」と評される成分です。もうひとつの主成分ゲラニオールにいたっては、石鹸・洗剤・ローションに広く使われています。つまり多くの人は、バラの花より先に、石鹸としてこの香りを覚えている。だからバラを嗅ぐと石鹸を思い出す。順番が逆なだけで、同じ分子を嗅いでいます。

ゼラニウムの香りが同じく石鹸的と言われるのも理由は同じで、ゼラニウム油はローズといくつもの成分を共有しています。

0.14%が、匂いの7割を決めている

もうひとつが、量と効き方のねじれです。ローズの香りにはβ-ダマセノンという成分があって、ブルガリア産ローズオイルの分析では全体の0.14%しか入っていないのに、鼻が受け取る匂いのおよそ7割を占めると計算されています。

入っている量β-ダマセノン 0.14%(帯の上では線にもならない)鼻が受け取る匂いβ-ダマセノン 約70%残り全部ほとんど入っていないのに、匂いの大半を決めている
ブルガリア産ローズオイルの分析より。量の順位と、匂いへの効き方の順位は一致しない

成分表の上ではほとんど無いのに、嗅いだ印象はそれで決まる。ローズという香りは量と存在感が比例しない、ということです。次の節で見る「少量で効かせる」という扱い方は、この性質と地続きになっています。

なお、ここまではバラという素材そのものの話です。シーシャのローズフレーバーがどの成分をどれだけ使っているかはメーカーが公開していないので、フレーバーごとの中身に読み替えることはできません。

MIXでは「少量で効かせる」

フローラル系の扱いで共通しているのは、主役に置くより少量足すという使い方です。香りが強く輪郭がはっきりしているので、割合を上げすぎると全体が香水のようになります。逆に少しだけ足すと、フルーツにもお茶にもお菓子にも花の香りが一枚乗ります。

レシピ集でよく出てくる相手は、バニラやハニーのような甘い系、緑茶やアールグレイのようなお茶系、そして洋梨やレモンのようなフルーツです。いずれも花の香りを邪魔しない土台という点で共通しています。

相手側の選び方はドリンク系とスイーツ系の記事にまとめています。割合そのものの決め方(主役をどれだけ多めにするか)はMIXのやり方にあります。

ウッド系は日本語の情報がほとんど無い

ウッド系は、松やモミの木、ヒノキ、白檀、そして葉巻を思わせるフレーバーが並ぶ系統です。正直に書くと、日本語で味を解説した記事がほとんど存在しません。この記事で他の系統のように定番フレーバーを挙げていないのはそのためで、裏の取れない評価を書くよりは、カタログの事実だけを置いておくほうが役に立つと判断しました。

その事実というのが、葉の偏りです。ウッド系の内訳はダークリーフが18フレーバー、ブロンドリーフが7フレーバー、シガーリーフが5フレーバー、ノンニコチンが1フレーバー。ダークリーフに大きく偏っています。なぜそうなのかを説明した資料は見つかりませんでしたが、少なくとも「軽い葉で木の香りを楽しむ」という選択肢はほとんど用意されていません。ウッド系を試すならダークリーフの吸いごたえを先に知っておいたほうがよい、ということでもあります。

フレーバー名にモミの木やクリスマスツリーが並ぶことからも分かるとおり、ロシア・東欧系のブランドが冬向けに出しているものが目立ちます。情報が少ないぶん、実際に吸った人のレビューがそのまま価値になる領域です。

フレーバーの評価は書けませんが、木の側の香りなら分かっています。白檀の香りはサンタロールという成分が精油の半分以上を占めていて、シダーウッドはセドロールなどが主体。どちらも葉や樹皮ではなく心材(幹の中心部)から取る香りです。木を燃やした匂いではなく、木の中身そのものの匂い、と考えるほうが近い。

白檀はお香の香りとしてもなじみがあり、スパイス系の記事で扱っているパン(Paan)が「お香や白檀を思わせる」と評されるのも、同じ方向の香りです。

フローラル系にもダークリーフがある

フローラル系の内訳はブロンドリーフが48フレーバー、ダークリーフが39フレーバー、ノンニコチンが16フレーバー、シガーリーフが11フレーバーです。花の香り=軽いというイメージに反して、ダークリーフのフレーバーも並んでいます。軽く楽しみたい場合は、ブロンドリーフのフレーバーから選ぶのが確実です。

次の一歩

フローラル系のフレーバー一覧ローズ・ジャスミン・ラベンダーほか全部見るウッド系のフレーバー一覧情報の少ない系統。レビューがそのまま価値になる棚フレーバーの選び方甘い系?さっぱり系?から順に絞る

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